2019年6月4日
Jon Old さんのワサビ畑を訪問しました。ロンドンから車で2時間くらいのところ、山の中の清らかな谷間と思いきや、イギリスらしい牧草地広がるなだらかな平原の一角に、ハウスに覆われたワサビ畑が驚くほど広く栽培されていました。こんなに密集しても、根は立派に育ち日本産とも見紛うほどです。早速鮫皮摺り下ろして頂きましたが、香りも味も、間違いなく本山葵です。この栽培を支える元は、清らかな湧水です。手ですくって飲ませてもらいましたが、柔らかく優しい味でした。彼のひらめきは、世界にワサビを提供できる可能性を大いに秘めており、ワクワクします。今まで、コンディションに気遣った遠い日本産ワサビに頼っていたヨーロッパの寿司店や和食店には朗報でしょう。逆に日本の生産者には強敵現る!のんびり胡座かいでいられません。本ワサビが身近に手に入るのですから、和食に限らず、色々な料理に展開されるでしょう。まさにワサビワールドが限りなく広がります。事実、ヨーロッパを超えて、今や中東、東南アジアまで送っているそうです。Jonさんは、精進料理にご理解いただき、親切にも瞑想のイベントをさせて頂きました。この自然あふれる清らかな土地で、静かに胡麻を擂りながら、地元の皆さんと素敵なひとときを過ごせました。